Warning: Undefined array key 0 in /home/gardenjourna/m-videoj.com/public_html/wpMV/wp-content/themes/m-videoj/header.php on line 16

Warning: Attempt to read property "slug" on null in /home/gardenjourna/m-videoj.com/public_html/wpMV/wp-content/themes/m-videoj/header.php on line 17
第6回 | 毎日ビデオジャーナリズムラボ

第5期(2019年4-9月)

第6回:2019年09月29日

ゲスト講座:情報発信で分断を防ぐためには

安田 菜津紀さん
フォトジャーナリスト
1987年神奈川県生まれ。Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル)所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)、他。上智大学卒。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

ワークショップ:動画制作発表会「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」

  • 最後の動画制作「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」発表会
    (課題:作品完成)
  • 表彰式
  • これからの市民発信への期待

レポート

第5期毎日ビデオジャーナリズムラボ最終回。今回も最後のゲスト講師としてフォトジャーナリストの安田菜津紀さんがお越しくださり「分断を乗り越える鍵」をテーマに、受講生に最後を締めくくるメッセージを届けてくださいました。安田さんは「伝えること」について、「発信は、自分自身の実体験に基づいて、尚且つ、私は知っているという態度ではなくて、『自分には世界にはこう見える。こうした体験を積み重ねてきたんだけど皆さんはどう思いますか』という投げかけやサジェスチョンであるべきなんだなと思った。また、伝えるというのは、ロングスパンのことで、タネをパスするような役割だと思う。長い時間をかけて人の心の中でそのタネが育ってくれたらいいな」とお話しくださいました。また、受講生からの「安田さんにとって自問自答とは」という質問には、「現地のNGOの人に『役割分担だよ』と教えてもらい心持ちが変わった。自分にできないことを自覚して初めて、それができる人と一緒に活動をしてみよう、手を携えてみようと思った」と教えてくださいました。受講生からは「『伝える』というのは、ロングスパンで考えるということ。すぐに目に見えるような効果や数字には現れなくても、種をまいて育てるというのが大事だなと思いました」などの感想がありました。

後半は、受講生の作品発表会と授賞式を。受賞された皆さん、改めましておめでとうございます!

▽最優秀賞:「うさぎのいる映画館・御成座からのメッセージ」(西村晴子さん)
▽毎日新聞社賞:「ふつうにくらす〜病気になって気がついたこと〜」(猪野由美子さん)
▽Voice of LIFE賞(安田菜津紀さん賞):「お父さんちょっと聞いてくいる?家族、ってなんだろね?」(野村良江さん)
▽突破せよ!賞(下村健一さん賞):「裏切りの友情〜若者の間で蔓延する仮想通貨詐欺〜」(原諒馬さん)
▽8bitNews賞(堀潤賞):「会いたい親」(井上竜太さん)
▽新人賞:「見えない障害」(中塚尚子さん)

受講生の皆さん、半年間のご受講を本当にありがとうございました。学んだことをどんどん吸収し自分のものにされていく皆さんに驚く日々でした。第3回講座で登壇いただいた高橋智史さんを習い、取材対象者に初めて会いにいく際にはカメラを持たずにしっかり相手と向き合い思いを伝えたという方。写真撮影の練習を自主的に続け、講座の最後には写真・映像の質がグンと上がっていた方。講師からのアドバイスをもとに作品に手直しを続け、講座の度にどんどんレベルアップしていった方。皆さんの向上心に心から敬意を評したいと思います。また、自身が抱えることについて「当事者」の声を発信しようと懸命に自分自身と向き合い続けた受講生もたくさんいらっしゃいました。自身の心情をみえる化することはとても大変な作業だったかと思います。皆さんの勇気に心を打たれました。本当にお疲れ様でした。今後の発信も楽しみにしています。

10月からは第6期がスタート。第6期以降の「毎日ビデオジャーナリズムラボ」も、どうぞよろしくお願いいたします。

Page Top