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第4回 | 毎日ビデオジャーナリズムラボ

第4期(2018年10月-2019年3月)

第4回:2019年01月27日

ゲスト講座:自問自答する

エルカシュ・ナジーブさん
ジャーナリスト/リサーラ・メディア代表
1973年シリア生まれ。レバノンのベイルートアメリカン大学卒業(心理学専攻)。英国のロンドンフィルムアカデミーで映画制作を学び1997年に来日。東京大学大学院、名古屋大学大学院にて映画理論を研究、日本映画のヌーベルバーグ、主に今村昌平を専門に。制作会社リサーラ・メディアの代表として1998年から日本や北東アジアを取材し、France 24 Arabic (フランス国営テレビのアラビア語チャンネル)やアルアラビーヤ、クウェート国営TV、オマーン国営TV、ドバイTV、アシャルク・アルアウサト新聞など、アラブ諸国やヨーロッパのメデイアに取材を配信。東日本大震災以降、東北を集中的に取材。 アラブ・アジア・ネットワーク(A-Net)の代表として、文化交流の分野にも活動。2005~08年東京アラブ映画祭(日本国際交流基金主催)や山形国際ドキュメンタリー映画祭のアドバイザー。2008年にアラブ・フェスティバルを主催し、アラブのジャズ音楽やアニメオタク文化を紹介。Facebookのページ【シリア文化の家】を運営。 文化外交も専門にしてる。2005年愛知万博(日本)、2010年上海万博(中国)、そして2012年麗水万博(韓国)に於いて、参加したアラブ諸国の広報・報道事業を担当した。2020年に開催される東京五輪とドバイ万博を通じて、五輪や万博など「メガイベント」という分野におけるパブリック・ディプロマシーやソフト・パワーのあり方を考えている。 その他、2006~07年、駐日クウェート大使館における教育・文化事業を担当。

ワークショップ:ジャーナリストが撮影と編集の間にしていること/最後の動画制作「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」相談会

  • ジャーナリストが撮影と編集の間にしていること
    「書き起こしって本当にしているの?」
  • 最後の動画制作「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」相談会
    (課題:1分間オープニングまたは一部の動画制作)

レポート

第4期毎日ビデオジャーナリズムラボ第4回講座のゲスト講師は、シリア人ジャーナリストのエルカシュ・ナジーブさん。「自問自答する」をテーマに、独裁下のジャーナリズムと市民発信について、歴史を紐解きながらお話しくださいました。「世界のアンバランスをバランスさせるための発信を意識している」というナジーブさん。最後に、「取材する内容に関しての勉強を極めてください。そして、自分のイデオロギーと正反対の人ともコミュニケーションを取ってみてください。視野が広がります」と受講生にメッセージをくださいました。

講座の後半では、「ジャーナリストが撮影と編集の間にしていること」の内容で、撮影と編集の間の「書き起こし」、「ペタ」、「スクリプト」のプロセスについて、レギュラー講師陣からレクチャーがありました。「書き起こし」は骨が折れる作業ですが、冷静に見ることで発見があったり、いい言葉を見落とさずに済んだりと、編集の前に欠かすことのできないプロセスです。編集次第で伝わり方が大きく変わってしまう危うさについても、受講生は懸命に聞き入っていました。

また、3月の最終回講座で「私の伝えたい現場〜1人の視点から見る」がテーマの動画制作発表会に向けて取材・撮影をスタートした受講生。グループ相談会では、字幕の入れ方の工夫や聴きやすいナレーションのペース、ナレーション原稿の言葉選びなど、細かいテクニックについて、講師に熱心に質問していました。発表会まで残り2ヶ月。受講生は学業やお仕事の合間を縫って、取材活動や編集作業に励んでいます。どんな作品が生まれるのか、非常に楽しみです!

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