第2期毎日ビデオジャーナリズムラボ第3回講座は、ドキュメンタリー映画監督の笠井千晶さんをゲスト講師にお迎えし「聴く力」をテーマにお話を伺いました。「準備8割〉撮影2割」で取材対象者に直球勝負で向き合うために「準備」を怠らないという笠井さんの取材姿勢に、会場中が聞き入っていました。受講生は、「関係性を作ってから撮るということの重要性に気づきました。その人それぞれにあったスタイルがあり、”自分だから撮れる”、”自分にしか撮れない”映像を作りたいと思いました」と、毎日ビデオジャーナリズムラボで最も大切にしている「私だから伝えられる」という強みを笠井さんの作品から感じることができたようでした。

後半は、「詩に映像をつけてみる」をテーマにした課題作品の発表会を。「幸せ」、「多様性」、「不安」のいずれかのテーマで自ら詩を制作し、その詩に映像をつけてみる課題です。受講生は自問自答しながらこれらの抽象的な言葉と向き合いました。講師陣は、表現力が豊かで非常にレベルの高い作品の数々に、驚きを隠せない様子でした。同じ言葉でも人によって感じ方・捉え方が全く異なることに改めて気づけたとともに、現場の音を活かす方法などテクニックの面も学べる時間となりました。

また、3月の動画制作発表会に向けての作品作り（テーマ：「私の伝えたい現場-1人の視点から見る」）のため、インタビュー時に役立つ「言葉の因数分解」のレクチャーも行いました。講師陣からは、実際のインタビューの中で取り入れているコツを共有いただきました。