毎日ビデオジャーナリズムラボ第3回講座では、「聴く力」をテーマに、レクチャーやインタビュー練習を実施しました。ゲスト講師には、世田谷一家殺人事件の遺族として遺族からの発信や傷ついた人たちのブリーフケアを続ける入江杏さんをお招きし、メディアから何度もインタビューをお受けになったお立場からお話を伺いました。

心ない質問を浴びせられてきた経験もあったと言います。「カメラは加害性がある」「相手の物語を否定しない」「（被害者家族としてではなく）1人の人間として会って話を聞いてもらえたらいいな」など、入江杏さんの「重い」一言一言に、受講生の皆さんも一生懸命メモを取りながら耳を傾けていました。

後半は、「詩に映像をつける」発表会から。受講生が各々選んだ詩に合う映像を撮影して、字幕をつけて1つの作品にするというものです。1分間の作品でしたが、受講生それぞれの世界観が感じられる力作ぞろいの発表会に、講師の皆さんも驚いていました。

また、9月の動画制作発表会に向けてのプラン発表も兼ねた、インタビュー練習も行いました。発表会の作品のテーマは「私の見つけたおもしろい人（密着編）」。「なぜその密着取材相手を選んだのか」をインタビューを通して明確にしていくことで、撮影していく上でのポイントを定めたり、取材時の質問を考えたりしました。作品づくりに向けての第一歩を踏み出した受講生の皆さんは、これから実際に「密着」取材を開始し、自身が選んだおもしろい人の「おもしろさ」をしっかり伝えられる作品を仕上げていきます！