第5回:2019年02月24日
ゲスト講座:作る目的〜誰に届けるのか〜
ワークショップ:ペタ/最後の動画制作「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」相談会
- ペタ 〜ストーリー構成を考える手法〜
- 最後の動画制作「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」相談会
(課題:書き起こしを行なった上でスクリプトを作成・撮影・編集)
第4期毎日ビデオジャーナリズムラボ第5回講座は、映像作家で、映画「太陽の塔」「生きているだけで、愛」の監督でもある関根光才さんをゲスト講師にお迎えし、「作る目的〜誰に届けるのか〜」をテーマにお話を伺いました。関根さんは良いドキュメンタリーのポイントとして、①(運を引き寄せるほどの取材の努力をした上での)「幸運」、②(多角的な見方を示すことで)「対話」の可能性を見出すこと、③「答えは作らない」(答えは観客が見つけるもの)の3点をあげてお話しくださいました。受講生からは、「答えを決めないことの怖さが少し減り、作品への道のりが決まりました」「自分の作りたいものを見失わない、違う視点を探っていくという2点を伺って、とても参考になりました」という感想がありました。
講座の後半は、レギュラー講師の堀潤から、映像の切り取り方、音の調整、インサートの入れ方、字幕の入れ方など、具体的な編集方法についての解説を行いました。「現場のON」があるところとないところのメリハリをつけること、字幕は白に統一し最小限にすることなど、実際の編集画面を見ながら実践的に学びました。ゲスト講師の関根さんからは、「文字起こしは絶対に必要。このプロセスを省いてしまうと、デジタルな編集になる。自分の頭の中だけで作るものになってしまう」と編集時に大切にしていることについてアドバイスをいただきました。
また、来月17日に迫った動画制作発表会に向けての、講師との最後の相談会も行いました。ミスリードのために伝え手と受け手の間に捉え方のギャップがあった受講生の作品へは、タイトルや動画の入りを工夫するようにとアドバイスがありました。また、たくさん撮影したインタビュー素材があり軸をどこに置くべきか分からなくなったという受講生や、メールでのやり取りを映像で伝えるニナどうすればいいかなど、具体的な質問が上がっていました。来月はいよいよ発表会です。受賞作品はこちらのWebサイトに掲載しますので、ご期待ください!