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第6回 | 毎日ビデオジャーナリズムラボ

第3期 (2018年4-9月)

第6回:2018年09月24日

ゲスト講座:衝突する正義を前に取材者は何を撮るのか〜なぜ発信を続けるのか〜

佐藤慧さん
フォトジャーナリスト/ライター
Dialogue for People所属。世界を変えるのはシステムではなく人間の精神的な成長であると信じ、紛争、貧困の問題、人間の思想とその可能性を追う。言葉と写真を駆使し、国家−人種−宗教を超えて、人と人との心の繋がりを探求する。アフリカや中東、東ティモールなどを取材。東日本大震災以降、継続的に被災地の取材も行っている。2011年世界ピースアートコンクール入賞。著書に『Fragments 魂のかけら 東日本大震災の記憶』(かもがわ出版)、他。

ワークショップ:最後の動画制作「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」発表会

  • 最後の動画制作「私の伝えたい現場 –1人の視点から見る-」発表会
    (課題:作品完成)
  • 表彰式
  • これからの市民発信への期待

レポート

第3期毎日ビデオジャーナリズムラボ最終回は、フォトジャーナリストの佐藤慧さんをお迎えし、「衝突する正義を前に取材者は何を撮るのか〜なぜ発信を続けるのか〜」をテーマにお話を伺いました。「現地に行くことで、想像力や共感力を高めることができる」「私という主語で伝えるということは、ハートでその出来事を伝える力がある」などの言葉から、出会った一人一人に対して深い愛情を持って向き合い取材活動を続ける佐藤さんの熱い想いに触れることのできた充実した時間となりました。講座後、受講生から「佐藤さんの取材して伝える姿勢、思い、取材者との心のつなげ方、思いやり、今後私自身が伝える際の学びとなりました」「佐藤さんの言葉がとてもエモーショナルで心に響きました。どちらの視点でモノを見るかは、本当に学びが深まりました」という感想が聞かれ、今後の発信に向けてモチベーションになったようでした。

後半は受講生の作品発表会と授賞式。講師との相談会を重ね、約半年かけてじっくり改良を重ねてきた作品は、力作揃いでした!受賞された皆さん、改めましておめでとうございます!

▽最優秀賞=「「日本人は冷たい」”東京入国管理局”の難民認定制度の現実」(原諒馬さん)
▽毎日新聞社賞=「日本人ムスリム 父親の葛藤」(江口直宏さん)
▽最長期取材賞(下村健一さん賞)=「この味をいつまでも!中野の小さな焼き鳥屋さん)」(アニメーション作家・遊佐かずしげさん)
▽センス・オブ・ワンダー賞(佐藤慧さん賞)「思い浮かぶ幸せ」(堀内禮子さん)
▽8bitNews賞(堀潤さん賞)=「平凡な8歳の女の子が見た太平洋戦争の日常」(猪野由美子さん)
▽新人賞=「国分寺カルティベイト〜古代赤米水田復活への挑戦」(駒場美由紀さん)

受講生の皆さん、半年間の受講をありがとうございました。毎回の講座に懸命に耳を傾け、メモを取り、積極的に質問しながら熱心に学ぶ姿に、ゲスト講師の皆さんも感激していました。また、撮影にインタビューに編集に、初めてのことも多かったと思いますが、勇気を出して挑戦を続けた皆さんの姿は、本当に素敵でした。自問自答を続け、取材相手のことを深く考え、トライアンドエラーを繰り返しながらも、一つの作品に向き合い続けてこられたことは、今後の動画発信だけでなく、日頃のコミュニケーション等でも役立つことと思います。今後の皆さんの発信を、心から楽しみにしております。

第4期以降の毎日ビデオジャーナリズムラボも、どうぞよろしくお願いいたします。

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