第6回毎日リテラシーラボ 2019年9月29日(日)

2019年9月29日(日)、毎日新聞社内「毎日ホール」にて第6回毎日リテラシーラボ「バイアスを知る日」(毎日新聞社/GARDEN共催)を開催しました。

第1部では、毎回大好評の、下村さんによる「情報に踊らされないための《4つのハテナ》」のレクチャーを。情報を受け取った時に判断を急がず、「まだわからないよね?」(ハテナ1)、「事実かな?意見・印象かな?」(ハテナ2)、「他の見え方もないかな?」(ハテナ3),「隠れているものはないかな?」(ハテナ4)と一度保留してみようという、日常生活に取り入れやすい4つのハテナについて、具体的な事例にも触れながら解説しました。「『決める』のは難しいが、『決めない』は今日からできる。とりあえずの見解は決めてもいい。それによって明日の見方を決めない。今と違う情報が現れても即座に否定しないこと。出てきた情報が報告部分と意見、印象、私情かどうかを考える。意見は言うことが人によって変わるので見分ける事が重要」「インターネットを思い込みを固める道具ではなく、壊す道具として活用してほしい」との下村さんからのメッセージがありました。

参加者の皆さんからは、「とてもわかりやすく、家族にも伝えやすい内容でした」「比較的慎重にメディアを使っているつもりでしたが、時々うかつなところがあるなと浮き彫りになりました。下村さんの解説で視覚的にも聴覚的にもインプットできて充実した時間になりました」「具体表現や簡単なイラストを通して自分の考えを見ることによって、言葉を並べて説明されるより、素直な気持ちで受け入れることができました。『べき論ではなく楽しいことを』。実践していきます」「『今の見方と違う情報が現れても無視しないこと』という下村さんの言葉は、メディアでバタバタと働いている自分にとって戒めになりました」「危険、危ないなと遠ざけず、明るくうまく情報に付き合っていきたいと思う」などの感想がありました。

第2部は、「私のバイアスを知る日」。情報の発信にも受信にも「バイアスの呪縛」は強く残ります。その克服の仕方を参加者のみなさんと一緒に考えました。浅生鴨さん考案言葉連想アクティビティを用い、それぞれ自身の偏りを確認するしました。これは、9マスの真ん中に言葉を置き、それから連想する言葉を埋めていくもの。今回は「普通」という言葉から連想される言葉を考え、会場の受講生全員に発表いただきました。「朝起きてタバコを吸う」「お洒落する」「朝晩歯を磨く」「平和」「動物が可愛いと感じる」「変わらない」など、多種多様な「普通」が聞かれました。

参加者からは、「普通があんなにバラバラだとは、少し感じてはいたが、はっきり見られて目からウロコです」「普通から連想する言葉を紙に書き出すことによって自分の考えが顕在化した。バイアスは誰もが持ってしまっていることを再確認した」「バイアスの定義、調べたことはないなと聞いて感じた。言葉の意味、それを使って話すとき、意識してみようと思える内容でした」「隣の方と『普通』の交換をしたのが面白かった。発想方法が全然違って、そこすら『普通』ではなかったのだと体感できた」「『お互いが当たり前だと思っていることを対話によって確認し、自分のバイアスに気づいた上で相手との違いを知り、認め合っていくことが大切』という堀さんの言葉が胸に刺さりました」「自分のバイアスを見て見ぬ振りをしているところがあるなと思わされた。向き合うにも勇気がいる。自分の本質を見つめることは。少しずつチャレンジしたい」などの感想が聞かれました。

第6回毎日リテラシーラボは、2020年3月29日(日)10時からを予定しております。是非、ご家族、ご友人と共にご参加ください!お待ちしています。

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